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私が気功と出逢うまで①

私はもともととても敏感な体質でした。

 

小学校のころから腹痛や下痢に悩まされ、よく熱を出して体のだるさも抜けない状態で苦しんでいたことも絶えずありました。

 

しかし、その症状が酷くなったのは「大学生になって上京」してからでした。

もともと田舎育ちで、電車にも乗ったことがなかったので、そもそも同じ場所に行くのにいくつも方法があるとは想像すらつかず。自分がどうしてその場所についたのかすらわからないで電車に乗っていたこともありました。

 

当時つらかったことは、「原因不明の喉の痛み」、「何をやっても以前のようにやる気が出ない」、「集中力の低下」でした。

 

また居酒屋のような場所に行くと「全身が硬直」し、「翌日ものすごく体調が悪い」ことも原因はわからなかったので、とても不思議に思っていました。

 

このころの私の状態を表現するのであれば、「何か見えない敵」に、「ひそかに攻撃を受けている」のに、その最中には全く気が付いておらず、「ふと気が付くと大きなダメージを受けている」といったところでしょう。

 

大学生活も教養から学部に入ると、「解剖実習」というのが始まりました。
解剖実習では、「献体」と呼ばれる、死後に自分の体を勉強する医学生のために提供してくれるシステムがあり、フェノール付けになって保管されていた遺体を解剖する実習が1年間にわたって行われます。

 

その期間は、私はものすごく体調が悪くなり、まじめに実習は行っていましたが、どうしてこんなに体調が悪くなるのだろうと不思議に思ったものです。

周りの人は、「石炭酸(フェノール)を吸い込むと体調が悪くなるよ。」ともっともらしい理由を話していましたが、当時は霊のせいとは全く思いませんでしたが、今考えれば、それだけの死体が集まった部屋で3時間以上も実習をしていて、霊の影響を受けなかったはずはなかっただろうと思います。

 

大学生活もあと1年で終わりそうな年、大学6年生になると、実際の患者さんを割り当てられ、患者さんの診療を指導教官に指示に従って行うようになりました。

 

その少し前、「ポリクリ」と言って、病院全体を回って各科の診療をお手伝いしたり、実際に少し治療をさせてもらったりしました。

 

ちょうどそのころから、胃の調子が非常に悪くなり、さらに背中全体に発疹が出るようになりました。

さらに、渋りっぱらになって、便がすっきりでなくなり、小さいときから時々下痢などに悩まされてはいましたが、ここまでひどい渋りの状態になることはありませんでした。

結局つい最近体の調子が良くなるまで約30年間、快便という感覚を味わくことはなくなりました。

 

6年生の最後の一年間も患者さんを診療している影響か、「下痢」「しぶりっぱら」「背中全体ににできる湿疹」などに悩まされ、近所にある病院はおろか、大学病院やいろいろな病院を回って調べてもらいましたが、結局「ただのアレルギー」と診断され、治ることはありませんでした。

 

このころから、体の不調と歯科医師としての人生とをどうやって折り合いをつけてゆくかという問題を抱えることになりました。

 

医療というのは、患者さんの悪いものを取り除くという治療を施すことです。そこには単に目に見える「外科的な治療」だけでなく、量子力学で説明されているところに「目には見えない量子の持つエネルギーの波動を変化させる治療」が包含されるのだということを、経験を通じて理解するようになったのです。

 

実はこれをはじめに理解したのは、寒い冬にナイターのテニスをしていた時に起こした肉離れを治しに整体の先生に観てもらってからでした。(「観る」と書くのは実際に見たり、診たりするのではなく、感覚で問題を捉えるという意味です。つまり、目には見えない生命エネルギーや、邪気、霊体の存在などは、目で見ることは不可能で、自分でそれを感じる訓練が必要だということです)

 

その整体の先生は、普通の人に見ることのできない「気」の流れや、「邪気」の色や形、そして「魂が受けているダメージの状態」、「霊体」「ゴーレムといった妖怪のようなもの」まで見える人でした。

 

その先生に「観て」もらっているうちに、聞きかじりから、「気」「邪気」というものがまやかしではなく、実際に存在しているのだと知り、さらに、患者さんを診る(当時は決して自分は「観る」ことはできていなかったです)ことでそれら生命エネルギーの低い波動と同調したり、霊体を代わりに受け取ったりしていることを理解したのです。 

 

はじめは半信半疑でその先生の話を聞いていましたが、施術を受けるとびっくりするぐらい体調がよくなるので、徐々にその人の力を信じるようになり、見えない世界の理論に興味を持つようになってきたわけです。

 

そして、我々がすべてだと思っている物理世界が、実はこの宇宙を構成しているもののほんの一部に過ぎないということをはっきり理解したのでした。


私が医療気功と出逢うまで②に続く